茨木のり子さんの詩を思い出しました☆彡
ふと、検診の再検査で、少し大きな病院へ行ったとき、
そこに小さな図書室があり、そこで本が読めるようになっていました。
短めな本を。と、手に取ったのは、
茨木のり子さんの詩集。
思わず、雷が落ちたような衝撃を受け、心を捉えられました。
多分、高校の国語の教科書に載っていたような気がして、
読んで、高校の友人にこの詩をラインで送りました。
でも、友人たちは幸せな生活をしているのか、
反応があまりなく、そのままにしていましたが、
今日、夕方のニュースでコロナで、ご主人も自宅で仕事をしていると
奥さんに罵倒したりしているらしく、奥さんは、自分の尊厳をなくした気がして
自室に引きこもりになっている。・・・・そうです。
そして、ふと茨木のり子さんの詩を思い出しました。
●自分の感受性くらい
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
私も、自分がおこられたような気がして、
自分の感受性くらい
自分で守らなければ!
と、褌を締めなおしました(#^.^#)
ふと、この詩を載せたくて探したら、彼女の73歳に書いた詩を知りました。
●倚(よ)りかからず ※73歳の作品
もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくはない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
あなたが幸せになりますように☆
見に来てくれてありがとう♪